台北から台中へは、新幹線を利用して約1時間。
そこには、記憶の時間を巻き戻す懐かしい風景や街並みがありました。

 

 

1. 彰化の旅

周りから聞き知った情報に惑わされて、
あまり良い印象がなかった台中への旅行を計画したのが1週間前。

あてもなくブラついても、駅前をうろつく程度で終わってしまいそうだったので、
ネットで得た情報から、昔、日本でも見られたという扇型車庫と、友人から唯一、
老街でおすすめされた鹿港をめぐることにしました。

 

 

 

2. 扇型車庫

まだ、車の通りも少ない朝、台北の市街を歩いて、台北駅へ向かいます。
走っているのは、タクシーばかり。

曲がった横断歩道

6時前に、台北駅へ到着。
台中へ向かう新幹線の始発は6時半ですが、
この時には、まだ、購入できませんでした。
6時を過ぎて、切符が購入できるようになりました。

自動販売機

表示言語は、中国語、英語の切り替えが可能です。
値段も日本より安く、指定席を購入しました。

改札を抜けてプラットフォームへ降りる広場の前に、椅子が並んでいて、
ここから先には、さらに6時15分まではプラットホームに降りられません。

新幹線に乗り込み、1時間ほどで台中へ到着です。

新幹線(台湾高鐵)と台湾鉄路の台中駅は別物です。
台湾鉄路の台中の駅は、新烏日駅です。
新幹線の改札を出て、乗り換える必要があります。
つながってはいますが、少し歩きます。

乗り換えて、彰化へ向かいます。

彰化は、新鳥日駅から2駅です。途中の「成功」という駅が、すごく気になります。
新烏日駅から15分ほどで、彰化へ到着です。

彰化駅

まずは、ひとつ目の目的地、扇型車庫を目指して移動します。

「香記烤鴨」(香の左“イ”が付く)の看板の手前を左手に入っていきます。
この日は、お葬式してました。

気が引けながらも、「扇型車庫」の看板を写真を1枚。
先へ進みます。

電車の路線の脇道を進んで行くと、線路の下をくぐって反対側へ抜けられる
地下道があります。地下道の入り口は、やって来た方向とは反対側に
入口があります。通り過ぎない様にご注意を。

地下道を抜けて、直ぐに目的地の扇型車庫です。

門を入って、左手に受付があります。
名前と電話番号を書きます。

受付けを担当する方は、外国人の対応には慣れています。
日本語は話してくれませんが、記帳した後は、看板に従って中へ進みます。

パーシィーウーと言われたので、随分移動に時間がかかったなと思っていましたが、
8:15でした。(日本語の訓読みで8:45と勘違いした・・・)

※注意
2015年1月14日からは見学できる時間が決められた様です。
平日(火~金):13:00-16:00
休日:10:00-16:00
定休日:月曜日

まだ、誰も来ておらず、1番のりでした。
作業される方は、電車の出し入れをしていましたが、
10時まで粘ってましたが、なかなか回転はしなかった・・・。

 

3. 鹿港

次の目的地へ移動します。
駅前のバスセンターへ移動し、鹿港へ向かいます。

ちなみに、映り込んでいる人は、全然知らない人です。

バスセンターで、目的地を伝えましたが、
この路線では、バスの中で支払いをするようにと言われました。
出発ギリギリだったのかな?

バスに乗り込んで、鹿港へ移動します。
目的地の鹿港は終着駅なので、途中のバス停の名前を気にしている必要はありません。

目的地は終点なのでいいのですが、今度は、帰りのバス停がすぐに見つかるかが
気になっていました。
幸いにして、鹿港のバス停に到着する直前に、バスセンターがあったので、
わざわざ探す手間が省けました。

目的は、九曲巷なのですが、とりあえず、どの辺りにいるのわからないので、
目についた建物を目指します。九曲巷からは結構、北の位置にいるようです。

鹿港天后宮

鹿港は観光地なのか、客引きが多かったです。
九曲巷を求めてさまようも、結局、その場所に行けたのかは不明です。
台湾の人たちも、カメラをぶら下げてウロウロしていましたが、
私に場所を聞く始末。
とりあえず、見つけた路地裏の道は、歩いてみました。
場所が分からないので、以下、写真だけ掲載します。

一通り、歩き回った(と思われる)ので、鹿港から台北に戻ることにしました。
帰りの移動中、バスセンターで「台中行き」の文字が目に入り、
直接、彰化から台中へ向かうかを迷いましたが、結局、朝来た電車で、戻ることにしました。

 

 

彰化駅から新鳥日駅へ移動する際、「成功」の誘惑に負けて、途中下車しました。
降りては見たが、目立ったものはなく、次の電車まで20分待ちとなりました。

新鳥日駅からは、新幹線に乗り換えて、台北へ移動します。

台北駅へ到着。

その後、知ったことですが、
彰化は、2011年公開の台湾映画「あの頃、君を追いかけた」の舞台でした。

今回、台中を訪れたことで、それまでの印象とは変わりました。
訪れたその場で経験することは、旅した人、それぞれ違います。
自分の目で見て、耳で聞いて、自分で判断することは大切だと思いました。